宣心院とは… 「声に出そう!南無阿弥陀仏と!!」をスローガンに、浄土真宗の教えを少しでも多くの人に知ってもらい、現代社会にこそ浄土真宗の教えが必要だということを痛感してもらうために活動しているところです。
「宣心院」といいますと、何かお寺のような建物を想像する方もいらっしゃるかもしれませんが、「宣心院」とは、私、大谷暢文の院号です。私、大谷暢文は、烏丸七条にあります東本願寺に奉職させて頂いている一僧侶であります。その東本願寺で、私は、「鍵役」という職務を授かっています。「鍵役」というと聞き慣れない言葉かも知れませんが、東本願寺に代々伝わっている役職です。東本願寺には、阿弥陀堂と御影堂という二つの大きなお堂があります。御影堂は、現在、木造建築では最大の建造物でもあります。その御影堂の中に、親鸞聖人をおまつりした御厨子があります。その御厨子の扉は、毎日、開け閉めされます。親鸞聖人は、みなさんも御存知のように、浄土真宗をお開きになった宗祖です。浄土真宗にとって、その大事な宗祖のお木像の安置されている厨子の扉の鍵を管理する役目が「鍵役」です。代々、連枝といって、親鸞聖人の血統を受け継ぐ者が、その職務を受け継いできました。そして、この私も親鸞聖人の末娘である覚信尼公から脈々と受け継がれる重要な職務をご縁があってさせていただいています。
いろんな意味で、現代社会は、急激に進歩を遂げてきた歪みが出てきた時代と言えます。毎日の新聞を開きましても、「殺」という字が載っていない日はありません。毎日のことで、それがあたかも当たり前のように思われがちですが、決して、これは当たり前のことではないのです。言うなれば、まさに、異常な事態と言えるでしょう。そういったことの影響を受けるのが、次代を担う子どもたちではないでしょうか。
次代に明るい未来を託すためには、今、私たちは積極的に何かをしていかなければなりません。一僧侶である私にできることは、すばらしい浄土真宗の教えを広めることです。浄土真宗は、家族の宗教です。現代社会の歪みの源泉は、家族にあると言えます。今、家族のあり方を確かめていくには、浄土真宗の教えしかないと思います。
その浄土真宗の教えを少しでも多くの人に知ってもらうために、この「宣心院」というホームページを開設させていただきました。